プラダを着た悪魔
- 監督:デビッド・フランケル
- 公開年:2006年
- 製作国:アメリカ
- 上映時間:110分
ジャーナリストを目指してニューヨークにやって来たアンディは、一流ファッション誌「ランウェイ」編集部の面接を受ける。ファッションには疎いアンディだったが、編集長ミランダのアシスタントとして採用されることに。しかしそれは、地獄のような日々の始まりだった。業界のカリスマとして恐れられるミランダは、朝から晩まで理不尽な命令を次々と突きつけてくる。服装もファッショナブルなものに変え、徐々にミランダの信頼を得ていくアンディだったが、自身の私生活はボロボロになっていき……。
見どころ
「こんなはずじゃなかった」。 社会に出て働き始めた時、誰もが一度はそう壁にぶち当たるのではないだろうか。自分のやりたい事とは違う仕事、理不尽な要求ばかり突きつけてくる上司、そしてすれ違っていく恋人や友人たち。
2006年に公開された『プラダを着た悪魔』は、そんな「働く私たちのリアルな悩み」を、ニューヨークの華やかなファッション業界を舞台に見事に描き出した大傑作だ。 ただのおしゃれなシンデレラストーリーではない。泥臭く奮闘しながら「自分らしい生き方」を見つけ出す、すべての大人たちへの極上の応援歌である。
恐ろしくて美しい。ミランダの「プロフェッショナルの美学」
本作を語る上で絶対に外せないのが、メリル・ストリープ演じるファッション誌の鬼編集長、ミランダ・プリーストリーの圧倒的な存在感だ。
「まだ温かいステーキを買ってきて」「ハリポタの新作の未出版原稿を双子の娘のために手に入れて」。彼女の口から次々と飛び出す要求は、パワハラを通り越して最早ギャグの領域だ。 しかし、私たちが彼女をただの「嫌な上司」として憎めないのは、彼女自身が誰よりも仕事に対してストイックであり、自分の美学に1ミリの妥協も許さない「真のプロフェッショナル」だからだ。
セルリアンブルーのセーターの歴史を語り、アンディ(アン・ハサウェイ)の甘さを一刀両断するあの名シーン。静かな口調なのに、画面越しに立たされているこちらまで震え上がってしまうほどの気迫。ミランダの底知れないプロ意識を浴びるだけでも、この映画を観る価値がある。
女の子の永遠の夢!魔法のような「ファッション変身」のカタルシス
ジャーナリスト志望でファッションには無頓着だったアンディが、厳しい環境の中で揉まれ、徐々に洗練されていく過程も最高にエキサイティングだ。
ダサいセーターを着て同僚から鼻で笑われていた彼女が、先輩ナイジェルの手を借りて、シャネルのブーツや一流ブランドの服を身に纏い、ニューヨークの街を颯爽と歩き始めるモンタージュシーン。 あの瞬間、まるで魔法にかかったかのように彼女の表情が自信に満ち溢れ、歩き方まで変わっていく。洋服が単なる布切れではなく、「自分を強くするための鎧」に変わる瞬間をこれほどワクワクする映像で見せてくれる映画は他にない。
「本当の自分」を取り戻すための、痛快な決断
仕事で評価されるようになり、憧れのパリへ同行する切符を手に入れたアンディ。しかし、キャリアの階段を上るにつれて、彼女は本来の自分自身や、大切な人たちとの時間を失っていくことに気づく。
「このままでいいのか?」「私は何のために頑張っているのか?」。 誰もが共感するこの普遍的な問いに対して、アンディが最後に下す決断は清々しい。華やかな世界に未練を残すことなく、自分の足で自分の人生を歩き出す彼女の姿に、私たちは「仕事との向き合い方」の本当の正解を教えられるのだ。
そして、ラストシーンでミランダが見せる「あの表情」。言葉を交わさずとも、厳しい上司と成長した部下の間に確かに生まれた絆を感じさせる。
結び
『プラダを着た悪魔』は、ただ華やかでオシャレなだけの映画ではない。 そこには、悔し涙を流しながらも食らいつく根性、働くことの厳しさと楽しさ、そして「自分の人生の主役は自分自身だ」という力強いメッセージが詰まっている。
仕事で落ち込んだ時や、新しい一歩を踏み出す勇気が欲しい時。ぜひ、この映画から最高のビタミン剤を受け取ってほしい。観終わった後、きっとあなたの背筋はピンと伸び、明日からの仕事に向かう足取りが少しだけ軽くなるはずだ。
今なら無料でお試し!「ゲオ宅配レンタル」


コメント